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猫の話

2002/5

金魚の話の続きを書くように言われたのですが、特にないです。
暖かくなったので、ますますガツガツ言って食欲が盛んです。それだけです。

猫の話をします。私は猫を飼ってません。時々、近所の猫がやってきて庭で昼寝していたりします。
昔、余り物のおでんをナベいっぱい野良猫に食わせたことがありました。
その野良猫は未来を楽観視したのか、納屋で子供を生みました。
非人情な私は、それ以上、野良猫に食べ物を与えませんでした。
未来を悲観したのか怒ったのか知りませんが、野良猫は何処かに行ってしまいました。
猫は何処かで毒を盛られて帰って来て、納屋の中で苦しんで死んでゆきました。

最近、近所の猫は、車庫の中に入って、私の車にいっぱい足跡をつけます。
私は洗車をしないものだから、その珍しい模様がついたまま走行します。
猫は、私の車の装飾デザイン係です。

知人の猫は面白いです。狭い部屋の中で、5匹住んでいます。
最近は喧嘩をするらしくて、さらに小さな檻の中に入れるそうです。
屋根裏で遊ばせる案もあるようです。
外に出すときは、抱いて持ち運ぶか、犬みたいに首輪をして引き連れてゆくのだそうです。
繁殖して増えすぎると困るので部屋に閉じ込めているのかと私は思っていましたが、すでに避妊手術はしてあるのだそうです。
猫を自由に外に放すと、美しい自然環境、イタチとか何だとかを襲って台無しにするからなんですって。
「それでは、部屋の中の自然環境はどうなんだ」 と、私は言ってみました。
「猫は仏様なんだから、偉いんだから、とっても大事にしなくてはいけない。
あなたは、猫を飼わないから非人間的なのだ」 と、言われてしまいました。

現代の猫達は実に人間的な、むしろ仏様的な、喜びと苦しみに満ち満ちた生活をしているようです。