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「三つの願い」 

2002/9/13

 昨日は暇に身をまかせて、CS放送-722chで、 X-ファイル7th Season第21話   「三つの願い」 を見ました。あらすじ、は次の通りです。
 倉庫会社の清掃係がまるまった絨毯の中に女性を発見。その女は、自分は三つの願い事をかなえられる魔女であるという。早速清掃係りは口うるさい上司の口を塞いでしまい、豪華なヨットを出現させた。そして最期に透明人間になることを願った。しかし、透明であるがゆえにあっけなく車にひき殺されてしまう。調査に入ったスカリーは透明な死体に金粉を振りかけて医学上の新発見に喜ぶ。次に清掃係の弟が絨毯を開いて三つの願い事をする。第一に死体の兄を呼び戻す。第二に、死体の兄が口を利くようにする。しかし兄弟は、寒いだの臭いだのと言い合って喧嘩をする。寒がった死体の兄はガスに火をつけて家を爆発させてしまう。次に、モルダーが三つの願い事をすることになる。最初に、世界平和を注文する。人間が誰もいなくなったので、元に戻す。三番目の願いは、魔女自身が望んでいた事をかなえることであった。魔女が普通の人間に戻り、のんびりとコーヒーを飲んでいる場面でこの話は閉じる。
この弟は足が不自由なのだが、黄金の車椅子を望んだりするのが可笑しい。人間には不幸の原因をそのままにして、不幸を飾り立てようとする病気自慢のような傾向があるのかもしれない。幸福のためであれ他人をこと細かにコントロールするようなことを願えば、際限ないトラブルと頭痛の種を引き起こしたであろう。単純に内的な幸福を願えばどうであろうか。いかなる状況になろうとも幸福なのだから問題はないように思える。しかし、不自然に幸福な麻薬中毒者にされてしまうかもしれない。
 幸福は光のようなものだ。のっぺりとした白壁の光は意識されない。影があってはじめて光は意識される。闇が深ければ深いほど、光は強烈に意識されるのである。
 幸福が第一に求めるべきものかどうかも問題だ。私は比較的幸福よりも真実を尊重したい傾向があります。