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  雑草生活

 2004/3月に、私にしては珍しく病気になった。歯痛から始まり、顔面痛、頭痛になって苦しんだ。絶え間なく、殴られ続けているようなもので、これが、「もしも、誰かに殴られていると仮定してみよう」などと考えていると、いまいましさは、よりいっそう、膨れ上がるのであった。
 死について考えた。人生、幾度か病気になりそのたびに克服する。しかし、いずれ敗北して死んでしまう。歳が行けば行くほど後先の無い、反省しない死刑囚と同じ境遇になる。
  幸いなことに、1週間で痛いのは収まった。その後一ヶ月ぐらい、副鼻腔炎で、不快なものが生成、滞在、流出していた。頭の内部のどこかが腐敗していると思うと、あたかも人格が腐敗しているかのような、実に不名誉な気分であった。私は病気になると同情してほしくて宣伝するタイプではない。病気は常日頃の行いの悪さの結果であり不名誉な事態だと思って、黙っているのであった。
  反省した私は、生活態度を改めることにした。甘い飲み物を禁止し、口の中を繰り返し清掃しては、料理に時間をかけるようにした。電子レンジでカレーライスを作成する方法をインターネットで調査した。 そして、太陽が昇る頃には、運動不足解消のため庭に出て、草を苛めて回った。長い鋸を振り回しながら散歩をするのである。日々、雑草を征伐していると、庭に生えている雑草の名前を知りたくなった。インターネットで調べ回って庭に生息する約50種類の雑草の名前を知ることができた。
 私は、雑草が嫌いなのではない。雑草を愛する(えこひいきする)がゆえに、攻撃するのである。雑草が根絶やしになると悲しいのである。何年も庭を放置したせいで、庭にはほとんど雑草しかいなくなってしまった。ひいきする雑草には愛情をもって育てていたのだが・・・ ある日曜日、兄がやって来て、うるさい機械で雑草を根こそぎ滅ぼしてしまった。立派に背丈ほどに育っていた、ギシギシスイバも切り倒されてしまった。残念だ。庭が禿頭のようになってしまったのは、非情にも寂しいことであった。

 最近のいまいましいことといえば、レンタルサーバ(私のホームページやメール箱を米国に置いているところ)の具合が悪いことです。世界中の悪者達の工作による、DOS攻撃というものを喰らって瀕死です。メールは4日後にやっと届いたり、ホームページがしばしば消え失せたりします。
悪者の放った論理ロボット・ウィルスは、世界中の間抜けなパソコン達を奴隷にして押し寄せて来ます。