雑 感
私の父は、旧国鉄職員で、日々常々親方日の丸会社の悪口を言っていたものだった。それを聞きながらスクスクと育った私は、大人になったころには、すっかり会社で働くことが大嫌いになってしまった。最近JR発の日勤教育という言葉が流行している。日勤教育というものは推測するに、電車の運転手に 適当な言いがかりをつけて引っこ抜いて苛めるらしい。電車の運転手を続けるよりも、上役になって運転手を支配してあっち行けホイ、こっち行けホイホイ、する仕事のほうが素晴らしいということを洗脳して教え込むための研修なのである。
芸能界ではマネージャーよりもタレントのほうが威張っているのであるが、普通の会社ではタレント(技術者)よりもマネージメント(管理者)のほうが威張っていて美味いものを食って生きている。
先日、いまにも潰れそうで可哀想な会社だと思って、私が援助奉仕を続けている知人の会社のマネージャーから経費一覧のエクセル表が送られてきた。愚かにも表計算ソフトの計算機能を使わずに電卓計算で残高を手入力していた。一箇所修正すると電卓で沢山再計算しなくてはならない、何とかして頂戴というのであった。その経費リストに一万円以上の夕食代が並んでいて驚かされた。