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「音楽生活」

  CDもMDもカセットも無いラジカセ、21世紀に出現した幻聴装置MUSIC CARRY1万2千円で買いました。 パソコン経由で250曲ぐらい入ります。ラジオの予約録音機能もあります。ベッドサイドに置いて子守歌装置にしようと考えました。リリメグの「 おやすみ 」とか相田翔子LOVE」のような安らげる曲を選曲しました。今は食卓に置いて、貧乏家屋の宮廷音楽装置にしています。
 私は高尚なクラシック音楽がよく分かりません。その意味することの、私が高級な種類の人間ではないということを、悔しい思いと、悲しい想いと、やがて穏やかな諦念とともに受け入れています。演歌もわかりませんし、若者の音楽も理解できません。若者の速い音楽は単位時間あたりの情報量が半端なく多いので、老化した私の頭脳では処理しきれないのです。伝統的演歌や若者の黒くて固くて速い音楽を理解できないことに関しては悔しくありません。私の感受できる音楽は、失恋の切ないメロディーや、久石譲氏の「草の想い」や、はるかノスタルジーのような音楽です。
 切ないといえば、先日笑っていいともで、ハリセンボンの死神と呼ばれる女性芸人が綺麗に豊満な叶美香に化けて写真出演していました。目の表情が切ないので、ばれたと言われて笑われていました。箕輪はるかという人です。切ない人です。奨学金とアルバイトの自力で早大卒。洋服は3パターンの着まわし。「わたし、下着に全然興味がないんです。だからパンティーは3枚しか持ってません。…ブラジャーは2枚です。パンツが足りなくなったときは、お母さんに借ります」と別の番組で語っていました。空港で職員からメキシコ人男性に間違われて不審人物として身体チェックされて恥かしかったそうです。知的で陰鬱な風貌で、半端でないブサイクとして有名で、笑顔の出っ歯がとっても可愛い人です。たまに番組企画で美人に変身します。
 ブサイクといえば、昨年、コロンビアの「ベティ~愛と裏切りの秘書室」という番組を見ていました。美人モデルが出入りするアパレル会社には「ブサイク組」と自らも平然と自称する秘書集団がいて、中でもヒロインは格別にブサイクで有能な新入社員です。演じている女優さんは土台が美人なので、169話最終回までには、キッチリ美人社長に変身します。ブサイクヒロイン・ベティをいじめる役のマルセラがいつもキツイのですが、ときたま可愛い表情を見せます。ツンデレです。
 ツンデレという言葉を最初に知ったのは 天龍八部です。中国語圏で有名な小説家金庸(きんよう)が原作のドラマでした。このドラマの挿入歌「仰望」は中国語なので何を歌っているのか全然分かりませんがお気に入りの曲です。金庸の小説には、わがままで自由奔放な登場人物が多く、向上心が非常に強いです。向上心と言っても、人を傷つけるための不可思議な技術の修練です。彼等の人生の目的は復讐であったり、危険な技術文書の獲得であったりします。悪逆非道な人物までもが家族に対してはとても愛情深いです。ろくでもない技術を習得した障害者や老人や女性が異様に強くて恰好良いことも特徴です。