家電的実用主義


そして、椅子の上で足を組んで、考え事をしながら日々暮らします。その椅子というものが、酷い白物というか、いかがわしい黒物で、肘掛けは片方紛失して残ったほうも半分鋼鉄の肘骨がむき出しになっています。強化プラッスチックの背骨は真っ2つに割れてしまったので、残骸を上下逆さまにしたうえ尻骨に挟み込んで紐で縛り付けて使っています。尻を載せる柔らかな部分は崩壊してしまったので、ゴツゴツした骨盤の上からテレビ台の部品を被せてガムテープで止め、さらに、その上から座布団を折檻して紐で縛りつけております。
私の服は袖口が高級ちりめんといいますか、散り散りバラバラと肉襦袢のような綿切れがほとばしり、今最新流行のホームレスの方々も着ないような価値ある年代物となっております。むろん、このような素晴らしい いでたちで買い物に出かけると、一般庶民からの嫉妬の怨念が鬱陶しくてかなわないので、あまり目立たないように3年前に1500円で買った新品の冬服に着替えて出かけます。
右写真は、21+20+20+30+27インチ・ディスプレー+キーボード等。貧乏途上国のプログラマーに、対抗して開発環境を整えています。日本のプログラマーは次第に尊敬されなくなり会社では粗末なパソコンを支給されます。次から次へとプログラマーを監督する格好いい名前の職種が出現して、プログラマーはIT社会底辺で軽蔑されるような職業になってしまいました。
