近況2020年2月 火事
2月5日朝、そろそろ寝ようかと思っていた時、サイレンが鳴り響き、光回線の告知端末から緊急放送が流れました。どうやら私の家が火事になっていると言う、お知らせでした。おっとり刀で外に出て裏庭に行きますと、まさしく、すごい、いままでの人生の中で見たこともない巨大な炎が吹き上がっておりました。裏庭にはホースを接続した蛇口が4箇所あります。消火活動をしようと雑草にからまったホースを引き出そうとしました。当然、火事場の馬鹿力が発揮できるものと期待したのですが、息切れしてひっくり返っただけでした。普段から体力を鍛えていないとだめです。
急いで居間に戻ると、パソコンの保存データーをポケットに突っ込みました。友人2人が心配してわざわざ見物にいらっしゃいました。消防隊員達が消火ホースをかついで来て消火活動を開始しました。様々な組織の人から事情徴収されました。しばらくすると、兄がやって来たので事情徴収される主役を引き継ぎました。
振り返ると、夜中に水道の勢いが弱いのに気づき、外に出て漏水している箇所を探索しました。温室の中でホースから出しっぱなしでした。兄は時々流水を放置したまま帰ってしまいます。
出火箇所はその温室で稼働していた重油ストーブでした。その温室は兄が2番目に建設した温室で、当初普通の石油ストーブ3台ぐらいで稼働していました。次に薪ストーブとドラム缶風呂が設置され、2台目の薪ストーブとドラム缶風呂が中央に設置され、そのドラム缶から別のドラム缶に流水するシステムがあり、廃材の形態構造は難解です。去年、兄は温室の屋根から転落して首の骨の手術した影響で木材を調達できなかったのか、今年は重油ストーブを燃やしていました。
温室の3/4の領域はストーブ類で占められていてその領域の上部には鉄板が覆っていて温室は薄暗いです。鉄板の役割はたぶん天井への防火と熱の伝導拡散と思われます。煙突が水平に温室を縦断しています。煙突で植物を加熱するシステムみたいです。薪ストーブと重油ストーブの煙突は途中で結合しています。兄の性格上、煙突掃除などはしなかったと推測されますので、煤やタールなどが蓄積して煙道火災が発生したのではないかと私は思いました。
幸い早朝に通報してくださった人と消防隊員の皆様と地域社会の防火システムのおかげで、その温室は全焼しましたが延焼はありませんでした。4mぐらい離れた母屋に隣接した小さい温室のプラスチック板が熱で溶解していましたから、危ないところでした。
温室内の水道管が高熱で崩壊して漏水していましたので応急的に錐を突っ込んで結束バンドで縛って止水しました。後日ホームセンターから部品を調達してきちんと修繕しました。
兄にとっては、長年、金銭と手間暇かけて維持してきた植物と施設が崩壊したので、大損害だと推測されます。私にはとっては興味ない植物と不細工な施設とともに不安要素が撤去されたので良かったことではありますが、近隣からは、管理不行き届きな迷惑人間の評価を獲得しました。