戻る◀

趣味と仕事

私の趣味はプログラム作成です。プログラマーは昔から30歳定年説とか言われていて、過酷な労働環境で若者が搾取されたあげくに使い捨てにされる社会構造が続いているらしいです。私はほとんど趣味としてのプログラマーだったので69歳の今でもプログラムを作っています。プログラムは何らかの課題があってそれを楽にこなすために作成します。自分自身をリストラするために作るのです。

日本の衰退は紙ベースの古い時代遅れのお役所仕事による労働生産性の相対的低下が理由だと思われます。政府はさらに観光立国という後進国型産業を推進しています。外国や都会のお金持ちを相手に人海戦術でおもてなしをする産業です。私は生涯、非正規の貧乏人で節約家でしたので旅行も外食店にも行きません。

衰退する地域の活性化協議会のホームページ作成を3年前から担当しています。この団体の活動には参加していませんから実態は良く知りませんが、老人に娯楽を提供する老人の老人による老人のための倶楽部活動のようです。

活性化協議会には街づくり事業部会というのがあります。小さい神社祠等を整備して観光地化するのが目的のようです。事務局員に同級生がいて、毎日のように港からの日の出写真と動画等のファイルを数個送ってきます。それを私が10数個のファイルに加工してホームページに載せます。大体自動化していて1分以内には作業が終了するようにしています。

以前は小学校廃校の植物の写真も送ってきていて、その正確な位置を推理するのが私の楽しみでした。その校庭は私にとって自転車ですぐに行ける観光地でした。そこはGoogleストリートが侵入していませんから、その推理ゲームを短時間で解決するために校内の写真を片っ端から撮り溜めていました。そういう経緯もあり、解体工事が開始する前に改めて、195箇所毎の6方向の写真を撮りました。衰退する街の歴史に残るようにホームページに掲載しました。このために自作のソフトウェアの機能強化を図りました。このソフトは、似たようなwebページを大量生産するためのものです。共通表現を雛形のhtmlファイルで設計し、違う部分は表データで記入しておき、詳細な指示は独自言語で記述します。この独自言語を設計するのが私の趣味でもあります。

活性化協議会には防災事業部会というものもあります。本来役所ですべき仕事を暇な老人にボランティアの人海戦術でしてもらうのです。何をしているのか詳しくは知りませんが、街中を散歩後に大きな地図の周りに楽しく集まってシールや写真等を貼り付ける作業などをするようです。その写真等を送付してもらい記録担当の私がホームページGoogleMyMapsに再現しました。写真にはブロックのひび割れ部分とかマンホールとかが写っていて、その正確な位置をGoogleストリートを辿って特定するのが割と楽しい推理ゲームでした。

今月は新規に受け取った資料を元に、検索調査、再構成してホームページに地域限定の防災マップとして掲載しました。