い草カーペットを交換した。
2009/11/22
仏間の畳みの上に敷いている、古いナンチャッテ畳の敷物には染みがあった。
その見苦しい大きな染みが形成された経緯はこうだ。
1997年に母が倒れた時、家事をする人間がいなくなった。
父も私も家の中の運営にはいっこうに頓着しなかった。
仏壇に飾ってあったリンゴあるいは何らかの果物が腐り始めた。
客が仏間に来訪した時、その不具合に突然気がついた父は、
その腐りかけのリンゴを座卓の下に隠したのであった。
その後、隠した事実も忘れてしまったので、
忌腐リンゴは完熟液化して敷物の下の畳まで染みこんでしまったのだった。
その後、わが一族は、そのような汚点にはなんら頓着することなく、
何度かの法要パーティーを遣り過して来たのである。